昨年 10 月のアンナプルナ周回トレッキングに続く海外山行第二弾は、夏休みを使って、 なるべく多くの会員に参加してもらえるよう、モンゴルの山を選んだ。モンゴルのベストシ ーズンは夏。そして、その魅力は、草原と氷河と花だった。

当所はモンゴル最高峰フィテン(4,374m)の登頂を目指すグループと、トレッキンググルー プをジョイントさせる計画を立てた。しかし、募集期限までに参加者が固まらず、トレッキ ングに一本化せざるを得なくなった。それでも、社会や家庭の中核を為す現役世代の参加は 難しく、結果としては、リタイア世代が中心となってしまった。OB 会の課題である世代間 の交流は、残念ながら持ち越しとなったが、上高地のベースキャンプがなくなった今、こう した機会に、共に歩き、飲み、語り、歌う、そんな山登りを OB 会として続けていきたい。

母校山岳部が創部 100 年を迎えるにあたり、様々な記念事業が計画され、海外登山も... との提案がされた。80 年の玉山、90 年のネバール・ランタンの流れを汲むものだ。100 年という大きな節目では、それなりに大きな山を目指したいところだが、それには、OB会 の総力を結集して取り組まなければならない。しかし、海外登山は、もはや「遠征」という ような冠をつける時代ではない。それに、記念事業は、多くのOB会員が、どんな環境にあ っても、等しく参加出来るような企画が中心となるべきだ。ということで、海外山行の方向 は自ずと定まっていった。